HOME > 自転車レース > 最新ニュースRSS

CYCLINGTIMEの最近のブログ記事


過去プロ1勝の男がまさかの勝利を掴んだ、誰も予想すらしなかったダミアン・ゴーディン(ヨーロッパカー)が僅か2.9kmという超短距離決戦を制して総合リーダーの証である・マイヨ・ジョーヌに袖を通した。


ブエルタ・ア・エスパーニャとカナダのGPモントリオール&GPケベックを終え、最新のUCIワールドツアーランキングが発表された。ブエルタ制覇のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)が個人ランキング10位に急浮上している。


長い移動の後の雨の嚢陽でのレースは、ここまでで最も激しく、そして熱いスプリント勝負となった。世界選手権代表を辞退してまでUCIポイント獲得による、チームランキングと個人ランニングを狙うことを選択した西谷はこれで16ptを獲得し、個人での逆転タイトルに望みをつないだ。そしてそれと同時にこの大会でのスプリント賞も奪取した。


今シーズンのグランツールが開幕した時、誰がこのブエルタでこれほどの歴史に残る激戦が繰り広げられると予想しただろう。本命なき大会と言われたジロ・デ・イタリア、ウィギンス絶対有利、ライバルはフルームのみと言われたツール・ド・フランス、と例年よりもこじんまりした感のあるグランツールが続いていた。そして今シーズン最後のグランツール、コンタドールの復帰戦と銘打たれたブエルタ・ア・エスパーニャが開催されるまでは、まさかこれほどまで記憶にも記録にも残るレースが展開が待っているとは知る由もなかっ


今大会見事な活躍でブエルタ総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドール、彼のインタビューで見えてきたのは競技に対する真摯な態度と自分自身を信じる精神力の強さだ。誰もが持つことができるが維持し続けることが困難なこれらの要素を当たり前のようにできてしまうプロフェッショナリズムと精神的な強さ、そしてそれらを自分の力へと変換できる能力の高さこそが彼の強さなんだと確信できた。今回の優勝は彼にとってはまだまだ通過点に過ぎず、これからまだ遥か先、さらなる高みを目指していくのだろう。これからのコンタドールの活躍にも目が離せない。


猿人化石が見つかったことでも有名な西安の蓝田 から商洛までで行われた今大会唯一の山岳ステージは、選手達が美しい景観を見る余裕さえ与えない想像以上の山岳だった。山岳賞争いはマティア・クヴァシナ(タスナード・サイクリング)がアタック、コースを把握していないままにアタックを仕掛けたが、なんとか山頂までの逃げ切りを達成し山岳賞ジャージを獲得した。


アルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク) 総合1位
「自分自身で自分を追い込んでいたんだよ。これでようやく開放されるね。僕自身ホッとしているし、多くのファンが僕のパフォーマンスに喜んでくれて感謝されたけど、本当は僕が彼らに対して僕を信じてきてくれたことを感謝しなければならないんだよね。」
「次は世界選だね。チームTT、個人TT、ロード、どれも大事だからね。」
「次は世界選だね。チームTT、個人TT、ロード、どれも大事だからね。」
「勝利は自分自身に自信と新たなモチベーションをもたらしてくれるね。そうじゃなければいつでもおどおどしているだけになっちゃうね。」


ゴールラインを超える際に指を7本立ててグランツール7勝目をアピールしたアルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク)の笑顔の裏には色々な思いがあったであろう。納得の行かないドーピングによる出場停止、それにより剥奪されたツールとジロの勝利。そのため記録上は今回のブエルタがグランツール5勝目となるのだが、あえてそれらを含めて7勝目をアピールしたことこそが自らの潔白、そして不当な捜査と処分に対する抗議だったのだろう。


サイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ) 山岳賞確定
「想像以上に上手く行ったね。山岳ポイントをこれだけ獲得するには運もかなり必要だったね。与えられたチャンスは全てものにするつもりで挑んだよ。実は逃げに乗ることには抵抗があったんだよ。今大会の過去のステージで、逃げが決まりにくいのを見てきたからね。だから絶望感さえ感じながら逃げに乗ったんだよ。でもその捨て身の戦術が最高の結果を生んだんだよ。僕はクライマーじゃなくて、チャンスゲッターだからね。与えられたチャンスは全てものにしなければいけなかったんだよ。」


最後の最後まで目が離せない展開だった。3.3kmのも及ぶ激坂決戦での総合巴戦は、第17ステージで失意の大失速で総合から陥落したホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)が意地のアタック、アルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク)とアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)を置き去りにし、最後までペースを落とすこと無くゴール。その差をわずかながら詰めて男の意地を見せた。