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2012年9月アーカイブ


昨年大会から国内UCIレースを席巻するNIPPOはバリアーニを投入し他メンバーもエースクラス。BSアンカーは全員日本人選手で固める。インカレチャンピオンらが参戦する大学生達も注目だ。


ツール・ド・北海道がいよいよ9月15日から3日間、旭川を起点とする道北地方で行われる。今年のコースは美しい丘陵の美瑛・富良野を巡ること、そしていつもより厳しくなった第2ステージの十勝岳がトピックだ。


集団ゴールスプリントに持ち込まれた第5ステージを制したのはアレキサンドル・セレブリャコフ(ロシア、チームタイプ1)。チームは区間3勝目を挙げて勢いに乗る。ポイント賞リーダージャージを着る西谷泰治(愛三工業レーシング)は落車により集団内でゴールしている。


ブエルタ・ア・エスパーニャとカナダのGPモントリオール&GPケベックを終え、最新のUCIワールドツアーランキングが発表された。ブエルタ制覇のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)が個人ランキング10位に急浮上している。


長い移動の後の雨の嚢陽でのレースは、ここまでで最も激しく、そして熱いスプリント勝負となった。世界選手権代表を辞退してまでUCIポイント獲得による、チームランキングと個人ランニングを狙うことを選択した西谷はこれで16ptを獲得し、個人での逆転タイトルに望みをつないだ。そしてそれと同時にこの大会でのスプリント賞も奪取した。


今シーズンのグランツールが開幕した時、誰がこのブエルタでこれほどの歴史に残る激戦が繰り広げられると予想しただろう。本命なき大会と言われたジロ・デ・イタリア、ウィギンス絶対有利、ライバルはフルームのみと言われたツール・ド・フランス、と例年よりもこじんまりした感のあるグランツールが続いていた。そして今シーズン最後のグランツール、コンタドールの復帰戦と銘打たれたブエルタ・ア・エスパーニャが開催されるまでは、まさかこれほどまで記憶にも記録にも残るレースが展開が待っているとは知る由もなかっ


今大会見事な活躍でブエルタ総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドール、彼のインタビューで見えてきたのは競技に対する真摯な態度と自分自身を信じる精神力の強さだ。誰もが持つことができるが維持し続けることが困難なこれらの要素を当たり前のようにできてしまうプロフェッショナリズムと精神的な強さ、そしてそれらを自分の力へと変換できる能力の高さこそが彼の強さなんだと確信できた。今回の優勝は彼にとってはまだまだ通過点に過ぎず、これからまだ遥か先、さらなる高みを目指していくのだろう。これからのコンタドールの活躍にも目が離せない。


猿人化石が見つかったことでも有名な西安の蓝田 から商洛までで行われた今大会唯一の山岳ステージは、選手達が美しい景観を見る余裕さえ与えない想像以上の山岳だった。山岳賞争いはマティア・クヴァシナ(タスナード・サイクリング)がアタック、コースを把握していないままにアタックを仕掛けたが、なんとか山頂までの逃げ切りを達成し山岳賞ジャージを獲得した。


アルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク) 総合1位
「自分自身で自分を追い込んでいたんだよ。これでようやく開放されるね。僕自身ホッとしているし、多くのファンが僕のパフォーマンスに喜んでくれて感謝されたけど、本当は僕が彼らに対して僕を信じてきてくれたことを感謝しなければならないんだよね。」
「次は世界選だね。チームTT、個人TT、ロード、どれも大事だからね。」
「次は世界選だね。チームTT、個人TT、ロード、どれも大事だからね。」
「勝利は自分自身に自信と新たなモチベーションをもたらしてくれるね。そうじゃなければいつでもおどおどしているだけになっちゃうね。」


2級山岳が組み込まれた第3ステージ。登坂区間で約半分に絞られた集団でのゴールスプリントをアルドイノ・イレシチュ(スロベニア、チームタイプ1)が制し、シーズン3勝目を挙げた。西谷泰治がステージ7位でゴールした。


ゴールラインを超える際に指を7本立ててグランツール7勝目をアピールしたアルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク)の笑顔の裏には色々な思いがあったであろう。納得の行かないドーピングによる出場停止、それにより剥奪されたツールとジロの勝利。そのため記録上は今回のブエルタがグランツール5勝目となるのだが、あえてそれらを含めて7勝目をアピールしたことこそが自らの潔白、そして不当な捜査と処分に対する抗議だったのだろう。


2008年以来、2回目のブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝を遂げたアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)。第20ステージ後に総合優勝をほぼ確定させた際の記者会見の様子と、第21ステージ後のコメントを紹介する。


マドリードの周回コースで最終日を迎えたブエルタ・ア・エスパーニャ2012第21ステージ。スプリンターを抱える各チームが最終日のゴールに向けて意欲を見せる最終周。アルゴス・シマノもしっかりトレインを組み、デゲンコルブを発射してステージ5勝目を果たした。ステージ6位に入ったバルベルデがポイント賞・複合賞も獲得した。


ブエルタ・ア・エスパーニャ最終日は今年も首都マドリードへの凱旋ステージ。平坦ハイスピードバトルを制したのはアルゴストレインだった。ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)がスプリント5勝目をマーク。土井雪広はこの日も集団ローテーションに加わるなど、最後まで仕事をやり遂げた。


サイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ) 山岳賞確定
「想像以上に上手く行ったね。山岳ポイントをこれだけ獲得するには運もかなり必要だったね。与えられたチャンスは全てものにするつもりで挑んだよ。実は逃げに乗ることには抵抗があったんだよ。今大会の過去のステージで、逃げが決まりにくいのを見てきたからね。だから絶望感さえ感じながら逃げに乗ったんだよ。でもその捨て身の戦術が最高の結果を生んだんだよ。僕はクライマーじゃなくて、チャンスゲッターだからね。与えられたチャンスは全てものにしなければいけなかったんだよ。」


最後の最後まで目が離せない展開だった。3.3kmのも及ぶ激坂決戦での総合巴戦は、第17ステージで失意の大失速で総合から陥落したホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)が意地のアタック、アルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク)とアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)を置き去りにし、最後までペースを落とすこと無くゴール。その差をわずかながら詰めて男の意地を見せた。


最終決戦となったブエルタ・ア・エスパーニャ2012第20ステージ。逃げ集団に入ったサイモン・クラークが山岳賞を確定。デニス・メンショフがスタート直後の16kmから逃げ切って、2009年のジロ以来のステージ優勝を果たした。総合争いはコンタドールの総合優勝がほぼ確定。ポイント賞・複合賞は最終日にもつれ込んだ。


2年ぶり2度目の登場となる超級山岳ボラ・デル・ムンド頂上ゴール。地元応援団に後押しされ、アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)が総合首位を守り抜いた。ロドリゲスとバルベルデとの山岳決戦は語り継がれることになるだろう。


決定的なアタックが決まらずに、集団スプリントでアレキサンドル・セレブリャコフ(ロシア、チームタイプ1)がステージ優勝。ボーナスタイムにより総合リーダーはマーチン・ペデルセン(デンマーク、クリスティーナ・ウォッチズ)に移った。西谷泰治がステージ10位でフィニッシュ。


フィリップ・ジルベール(BMC) ステージ1位
「このレベルのレースで勝利するのは容易じゃないよ。今日の勝利はチームのおかげだよ。ラドウィックとバッランが最後の1kmで素晴らしい引きを見せてくれたおかげで先頭の5人に追いつけたんだ。バッランのようなビッグネームが自分のために動いてくれるとそれだけでモチベーションアップに繋がるよね。」
「今日のゴール付近のことは詳しく知らなかったんだけど、少しだけ石畳区間があるとは聞いていたんだ。でも蓋を開けてみたらそんなどころの話じゃないくらいの石畳じゃん。全速力で突っ込んでくる選手達にとてはあれはとても危険なコースレイアウトだよ。」
「本当にきついブエルタだよね。移動距離は長いし簡単に回復できないよ。移動でのバスや車で過ごす時間の長いこと長いこと!でもそれはみんなおんなじなんだよね。水曜、木曜と皆ぐったりだったけど、今日はだいぶマシだったね」


ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージは、最後2kmに登坂がある平坦ステージ。ゴールを制したフィリップ・ジルベールは、今大会2勝目を飾り世界戦への意欲を見せる。ステージ優勝とポイント獲得で総合成績の底上げを狙ったホアキン・ロドリゲスとアレハンドロ・バルベルデは今一歩で届かなかった。


あれほどまでにシーズン序盤苦しんだのが嘘のように、ここに来てフィリップ・ジルベール(BMC)が本来の調子を取り戻しつつある。まだ本調子から比べれば7~8割といったところに思えるが、それでも地元ベルギー、そしてあのカウベルグが舞台となる世界選に向けて調子を上げてきていることは間違いないようだ。


勾配4〜5%のゴールは完全にフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)向きだった。世界遺産の街セゴビアを望む丘の上にゴールが置かれたブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ。2日連続の土井雪広(アルゴス・シマノ)集団牽引は、またも結果に結びつかなかった。


アジア最大級のステージレースとして年々規模を拡大するツアー・オブ・チャイナ。17日間に渡る長いレースが中国・西安で幕を開けた。初日のチームタイムトライアルを制したのはTTスペシャリストのステファン・シューマッハー擁するクリスティーナ・ウォッチズ。愛三工業は15位、トレンガヌは20位でゴールした。


9月6日、ロンドンパラリンピック自転車ロード競技2日目。ロードレース〔男子C1~3〕が行われ、藤田征樹は12位となった。


ダニエーレ・ベンナーティ(レディオシャック・ニッサン) ステージ1位
「本当に疲れたけど、ハッピーだね。きついステージだったけど特別な一日になったよ。4ん3ん前ここでウェイラントが勝ったんだ。だから今日は僕の日だと思っていたんだよ。彼は僕にとって大切な友人であるとともに最高のチームメイトだったんだ。今日は彼の存在を近く感じたよ。彼が今日は僕の背中をそっとそっと押してくれたんだよ。そして今日は昨年の冬なくなった祖父のことも思い出したよ。この勝利をその二人に捧げたいね。」


音もなく忍び寄る刺客のごとく、ダンシングをすることもなく他の選手のスリップストリームだけを使いベン・スウィフト(チームスカイ)の背後につくと、ここでようやくもがきだしスイフトを右から仕留めてみせた。あまりにも省エネでスマートな勝ちっぷり、ダニエーレ・ベンナーティ(レディオシャック・ニッサン)が見せたスプリントは力でねじ伏せるだけの勝利とは違うスプリントの勝ち方を見せてくれた。これぞ職人技、ベテランだからこその妙技とも呼べるだろう。


8月25/26日、夏休み最後の週末に、三重県の鈴鹿サーキットで第29回シマノ鈴鹿ロードレースが開催された。のべ1万人が参加するホビーレーサーの夏の祭典、シマノスズカの2日間のダイジェストレポートをお送りします。


ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージは、今大会最長204.5kmの純粋な平坦ステージ。弱い追い風に後押しされてメイン集団の平均時速は47.7kmのハイペースとなった。ゴール間近で小集団によるロングスプリントとなり、ベン・スウィフトを僅差で差しきってダニエーレ・ベンナーティが今期初勝利を遂げた。


ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)のスプリント5勝目を目指し、土井雪広(アルゴス・シマノ)が最も長時間プロトンを牽引した一日。しかし勝利の女神はダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)に微笑んだ。


アルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク) ステージ1位 総合1位
「人生で3本の指に入る最高の勝利だよ!脳腫瘍の手術からのカムバック勝利だった2005年のツアー・ダウン・アンダー、2007年のパリ~ニースに並ぶ人生最高の一勝だよ。」
「耳元で天使と悪魔がささやいたんだよ。"まだ早すぎる、捕まるよ"って言う天使に対して悪魔が"行っちまえよ!"って言うんだよ。迷わずアタックすることを選択したね。この期に及んで躊躇はなかったよ、当たって砕けろだったんだよ!」


休息日の天国から一転、総合首位のホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)は一気に奈落の足へと突き落とされた。多くが疑わなかったホアキンの優位、それが意図も簡単に崩れ去ってしまった。誰もが山岳での決着を想像していた総合争いが、まさか平坦ステージ扱いの第17ステージでこんなにも劇的な展開を見せるとは誰が想像しただろう。しかし裏を返せば、山岳でのあの攻撃こそが、この日のステージのための前振りに過ぎなかったのかもしれない。


2回目の休養日明けとなったブエルタ・ア・エスパーニャ2012第17ステージ。メイン集団から飛び出したコンタドールが逃げグループに合流し、結果として残り13kmから独走体制に入る。バルベルデが差を詰めるが届かず、王者コンタドールがステージを制した。総合上位3名の順位が大きく入れ替わった。


総合逆転を懸けたアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)の勇敢なるアタック。3連続山岳ステージと休息日を終えたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)に反応する力は残っていなかった。2級山岳フエンテ・デで総合逆転が発生。コンタドールがマイヨロホを手にした。


2回目の休養日明けとなったブエルタ・ア・エスパーニャ2012第17ステージ。メイン集団から飛び出したコンタドールが逃げグループに合流し、結果として残り13kmから独走体制に入る。バルベルデが差を詰めるが届かず、王者コンタドールがステージを制した。総合上位3名の順位が大きく入れ替わった。


ダリオ・カタルド(オメガファルマ・クイックステップ) ステージ1位
「人生で最もきつい最後の200mだったよ。このステージで僕が犯した一つの過ち、それはリアのスプロケットが26までだったことだよ。28をつけておくべきだったよ。まあそれでも僕が勝ったとは思うけどね。今年は本当に調子がいい!最高のシーズンだよ。」
「僕は総合よりも常にステージ優勝を狙ってきたんだよ。ここ2ステージは追走として先頭を追い回すだけ、しかも昨日は落車したし、あまりプラス思考には成りきれていなかったんだよね。でも今日はなんとか逃げることができてよかったよ。サクソバンクがまた昨日までのように動くって聞いたもんだから、逃げきれるかどうかドキドキしたんだけどね。」
「今日のステージは本当にきつかった、でもジロのゾンコラン同様にこういったステージがグランツールの醍醐味なんだよね。」


山岳ステージ3日目のブエルタ・ア・エスパーニャ2012第16ステージ。ダリオ・カタルドとトーマス・デヘントの2名が最後まで逃げ切り、最大斜度25%のクイトゥ・ネグルをカタルドが制した。総合勢では最終局面でホアキンがコンタドールをうまく抑えて4秒差でゴール。フルームは大きくタイムを失った。


ヨレヨレと真っ直ぐ走ることも出来ず、それでもこの激坂を上らねば全ては無に帰し、ここまでの努力は水の泡と消える・・・ステージ優勝を夢見ながらも、ダリオ・カタルド(オメガファルマ・クイックステップ)にはそんな考えさえ浮かべられぬ程に脳までもが酸欠になるほどに全てを出し切っていた。ゴール後には呼吸さえ整えられずに、チーム関係者に支えられなければならないほどになるまで走り続ける、それがライダーズハイで選手達の本能だ。


2回目の休息日前に、今大会最難関クラスの山岳ステージが登場する。ゴール地点は、最大勾配が25%に達する超級山岳クイトゥ・ネグル。独走に持ち込んだダリオ・カタルド(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)が逃げ切ったその数分後方では、総合上位陣によるバトルが勃発した。


162kmにわたる死闘の末にゴールへ戻ってきたのは中尾佳祐(順天堂大)。実力者は最後のインカレでビッグタイトルを手に。女子は上野みなみ(鹿屋体育大)が3連覇。そして注目の大学対抗総合、男子は日本大学が驚異の30連覇達成、女子は鹿屋体育大が9連覇。


ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ) 総合1位
「コンタドールは何回アタックした?32回?33回?(笑)」
「正直アレだけのアタック全てに瞬時に反応は抱きないよ。後一回アタックされていたら僕もダメだったかもね。でもここを前走った時にたしか平坦セクションが頂上付近にあることを覚えていてそれに救われたんだよ。」
「(明日に関して)今日みたいなレースが明日も続いたら正直きついよ。。個人的には39x28で行こうと思ってたんだけど、アングリルを登った時と同じにしろって言われてるんだよね。」
「バルベルデはブエルタを勝ってるでしょ、コンタドールもまあ剥奪になったものもあるけどグランツールを勝ってるじゃん。だからバルベルデに言ったんだよ'僕にもひとつぐらい勝たせてくれよ'って。(笑)」


1人波状攻撃のように繰り返されるアルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク)のアタック、しかしそれでも振り切れないマイヨ・ロホの姿。そしてその間隙をぬってアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)も単発で攻撃を仕掛けるがこれもマイヨ・ロホを着るホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)は難なく対応する。


山岳ステージ2日目となった第15ステージ。大きく差を広げた逃げ集団からピエドラが抜け出してステージを制した。最後の登りではコンタドールが執拗に揺さぶりをかけ、ホアキン、ベルベルデはうまく対応したが、フルームが脱落。総合3位の座が入れ替わった。


アストゥリアス山岳2日目、史上18回目の登場となる定番峠・超級山岳ラゴス・デ・コバドンガが姿を現した。総合上位陣による激しいバトルが繰り広げられる中、レース序盤に大きなリードを稼いだ逃げグループのアントニオ・ピエドラ(スペイン、カハルーラル)が勝利。ブエルタにその名を刻んだ。


休養日前の山岳頂上ゴール3連戦の初日となるブエルタ・ア・エスパーニャ2012第14ステージ。最後の登りでは四強からフルームがこぼれたところでコンタドールがアタックし独走。残り150mで追いついたホアキン・ロドリゲスが一騎打ちに持ちこみ、ステージを制して総合1位を守った。


来シーズンの移籍市場が活発化する中以前から噂に上がっていたことが具体的に表面化してきた。ツールでウィギンスとフルームに集中するチーム方針のため、十分なアシストも得られず孤立感があったカベンディッシュ、そのことに関して不満を漏らしていたが、どうやら地元イギリスのチームスカイを僅か1シーズンで去ることになりそうだ。


先日の個人TTに続き、苦手としてきた長距離緩斜面でマイヨ・ロホを着用するホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)がその進化を見せつけた。もうマイヨ・ロホマジックとは呼ばせない、今日の走りは進化を遂げている男のまさに真骨頂だった。今後の大きな戦局を占う上で大切な山岳3連戦第一ラウンドは、想定とは違った展開で決着を見た。


2回目の休息日に向かってマイヨロホ争いは加熱する。怒濤のアストゥリアス山岳4連戦の初日、第14ステージ。アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)とホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)の攻防にアンカレス峠が沸いた。


平坦ステージとなったブエルタ・ア・エスパーニャ2012第13ステージ。デゲンコルブの5勝目を目指し、アルゴス・シマノが集団をコントロール。しかし、フレチャらの強力な逃げ集団は差を詰めさせることなく、逃げ切りを成功。ゴール3km前でタイミングよく飛び出したクミングスがステージを制した。


スティーブ・カミングス(BMC) ステージ1位
「皆速かったからね、単独勝利に持ち込むしかなかったんだよ。」
「チャンスは一度きりだと思ったんでそのタイミングを見計らって一発勝負に出るしかなかったんだよ。」
「今日は横風も強かしきつかったね。でもうまくこなせたよ。この勝利は今シーズン骨折や怪我で苦しんでいた僕を励まし続けてくれたチームの皆や家族に捧げるよ。」


このステージも予想外が待っていた。今シーズン前半2度の骨折に見まわれ苦悩し続けた男が大舞台で大きく飛躍してみせた。アテネオリンピックのチームパシュートの銀メダリスト、スティーブ・カミングス(BMC)はその脚力と走力を遺憾なく発揮してみせ、逃げの同志たちを振り切り4kmを独走、見事自身初のグランツールのステージ勝利を飾った。


最速スプリンターチームとして、アルゴス・シマノがメイン集団を徹底的にコントロール。全日本チャンピオンの土井雪広も長時間メイン集団をリードしたが、強力な逃げを捉えるには至らなかった。31歳スティーブ・クミングス(イギリス、BMCレーシングチーム)がグランツール初勝利を手にした。